咳をしても ひとり。
一人ぼっちの時にさみしいなあ。と感じることはあるのです。
特に長男が家を出てからはよくそんな風にさみしさに浸っており、
この先次男もいずれ自立して一人になったら
かなりかなりさみしいのではないかと想像します。
それでも
さみしい→孤独→惨め という思考に陥らず↓
さみしいと孤独は別のもので
さらに孤独は惨めではない
下重暁子さんのこの本を読むにつれそんな思いを強くして
自分を見つめる静かな時間を大切に。と考えています。
内容(「BOOK」データベースより)
現代では「孤独=悪」だというイメージが強く、たとえば孤独死は「憐れだ」「ああはなりたくない」と一方的に忌み嫌われる。しかし、それは少しおかしくないか。そもそも孤独でいるのは、まわりに自分を合わせるくらいなら一人でいるほうが何倍も愉しく充実しているからで、成熟した人間だけが到達できる境地でもある。「集団の中でほんとうの自分でいることは難しい」「孤独を味わえるのは選ばれし人」「孤独を知らない人に品はない」「素敵な人はみな孤独」等々、一人をこよなく愛する著者が、孤独の効用を語り尽くす。
☆☆☆☆
この本の中に書かれている尾崎放哉の
「咳をしてもひとり」
という有名な句は
中学生の頃に担任であった国語の先生に教えていただいたと記憶していますが
いくら多感とはいえ13歳ではその孤独を推し量ることは無理・・・
先生、なぜにこの句を???と可笑しくなります。
あれから数十年の時を経て
今はこの孤独感に少しうっとりしつつ、
咳をしてもひとり から
欠伸をしてもひとり
タンスに小指をぶつけてもひとり
Gが出てもひとり
鍋物にしてもひとり
とか言って遊んでみたりしています。