台風ニュースを見ながら本を読む
なんとも忙しい日が続いていて
先日はこの決められた時間にどうやって仕事を進めよう?と悩んで
「早く喋る」ことで秒単位で時間を節約しようと試みました。
しかしながら相手に
「早すぎて何を言っているかよくわからないからもう一度説明してください」と
言われて結局余計に時間がかかってしまうという・・・💦
台風も来てるし、三連休は家から出ずに、てれっとしよう。と
おやつやらお酒やらを昨晩帰宅途中に買い込みましたが、
なんということでしょう・・・読む本を調達するのをするっと失念していました。
Amazonで注文しようかと一瞬考えましたが
電子書籍は今一つ読んだ気にならないし
台風の中を配達していただくのもぶち申し訳ない。
そんな時は家にあるお気に入りの本を再読します。
こちらは再々々読くらいになります。
伊坂幸太郎さん
内容(「BOOK」データベースより)
泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場―。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。
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どの作家が好きですか?と聞かれると
その時々で変わるので毎回答えが変わるのですが
伊坂さんは常にトップ3に入ります♡
この作品は初期の2002年発行ですね。
もうそんなに前なんだ。と吃驚していますが今読んでもエキサイティングで
思わぬ展開に心がとくとくと弾んでページをめくる手が止められません。
いくつかの人生が時と場面と状況がいろんな角度で交わりながら
進むストーリーの行先は期待通り、いや期待以上で
終盤の絶妙な物語同士の解体や収束のつけかたは本当に惚れ惚れとするのです。
もちろんそんなテクニック的な醍醐味だけではなく
登場人物のセンスある会話にきゅん。と楽しんだり
決して100点満点ではない少しゆるめのハッピーエンドにじんわり感動したり
エンタテイメントとしては素晴らしすぎる小説だと思います☺
時折テレビや窓の外で台風の様子を眺めながら、
気付けば、外の雨も少し小降りになってきたかな?
あっという間に読み終えて
伊坂さん読了後はいつもやはり、にやにやとしてしまうのでした。